中国日本ファン発掘 中国で「交流集中月間」[10/10]


http://www.sankeibiz.jp/images/news/161010/cpd1610100500004-p1.jpg 北京で開かれたアニメ関連イベントで、ライブに熱狂するファン=2日(共同)  ■北京・香港でイベント 地方都市にも展開  文化交流で日中友好の雰囲気を盛り上げようと、北京の日本大使館は10~11月を「日中交流集中月間」とし、日本文化を集中的に紹介するイベントを始めた。地方都市や香港でも交流を進め、さらなる「日本ファン」の掘り起こしを狙う。  中国では若者を中心に日本のアニメなどに根強い人気があるが、海洋や歴史をめぐる政治対立が続いているため、「大声で『日本が好き』とは言えない」(大使館幹部)のが実情。日本側は文化を突破口に対日イメージを改善し、日中関係の回復につなげたい考えだ。  10月1日からの国慶節(建国記念日)の連休に北京で開いたアニメ関連イベントには、コスプレーヤーがお気に入りのキャラクターに扮して大集結。バーチャル歌手「初音ミク」になりきった女子高生(15)は「ここではみんなで趣味を共有できて楽しい。日本とは過去にいろいろあったけど、それとこれとは別問題」と話した。  北京ではこのほか、和太鼓演奏グループ「倭-YAMATO」の公演やドラえもん祭りを予定。  内陸部の湖北省武漢でも同時展開し、学生をターゲットに日本映画の上映会や留学説明会を開く。  香港の日本総領事館も10月から2カ月にわたり、文化交流イベントを開催。香港は人口当たりの訪日客数が世界一となるなど「日本好き」が多い。アニメソング歌手らの公演、日本酒試飲会など100以上のイベントで日本の魅力をPRする。(北京、香港 共同) http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/161010/cpd1610100500004-n1.htm