社会静岡・裾野市官製談合…容疑で建設管理課長ら再逮捕、別の工事でも漏えい


https://www.youtube.com/watch?v=K4jf9xpdQIA https://www.youtube.com/watch?v=weh6LuslzM4  裾野市発注の下水道工事の入札予定価格が漏えいした談合事件で、県警捜査2課などは6日、別の工事でも予定価格を業者に漏らしたとして、同市建設管理課長の杉山康雄容疑者(57)=同市佐野=を官製談合防止法違反容疑で再逮捕した。同市の建設会社「斉藤組」の斉藤敏宏容疑者(51)=熱海市東海岸町=と、姉で同社役員の栄里容疑者(56)=裾野市稲荷=も公契約関係競売入札妨害と談合の容疑で再逮捕した。3人の認否は明らかにしていない。  杉山容疑者の再逮捕容疑は2013年11月、同市茶畑の土木工事の指名競争入札で、予定価格を敏宏容疑者らに教え、公正な入札を妨害したとしている。また敏宏容疑者らは、同工事の入札の指名を受けた他の建設会社の担当者らと共謀し、斉藤組に落札させることなどを事前に決め、談合したなどとしている。  市の記録によると、この入札の予定価格は2906万7000円で、斉藤組は2885万円で落札。他に5社が参加し、落札率は99・2%だった。杉山容疑者は当時、公共工事の完成検査を担当する総務部検査監で、予定価格を知り得る立場にあった。  一方で静岡地検は6日、杉山容疑者ら3人が13年10月の下水道工事の入札予定価格を漏らしたなどとして、杉山容疑者を官製談合防止法違反罪、敏宏容疑者は談合と公契約関係競売入札妨害の罪、栄里容疑者は談合罪で、それぞれ起訴した。【松岡大地】 http://mainichi.jp/articles/20161007/ddl/k22/040/199000c  裾野市発注工事を巡り、入札予定価格を漏らしたとして、同市建設管理課長の杉山康雄容疑者(57)が官製談合防止法違反容疑で逮捕・起訴された事件を受け、高村謙二市長が7日市役所で記者会見し、「組織及び業務体制、職場風土などが抱える問題点について見直しを行いたい」と陳謝した。  高村市長は会見で、2014年11月に外部から匿名で、杉山容疑者が業者とゴルフなど私的な交遊をしていると通報があったと明らかにした。人事担当が調査した結果、杉山容疑者が予定価格を漏らしたとされる業者と別の業者との交遊は認めたが、市の倫理規程には違反しない程度と判断され、高村市長による口頭注意にとどめたという。  また、この日初めて会見に応じたことについては「情報がない中で責任ある立場として申し上げることがなかった」と釈明した。  市は月内にも、高村市長を本部長とし、副市長、各部長らを構成員とする「市コンプライアンス推進本部」を設置し、事件の経緯や入札制度について調査・検討を行う。また通報制度やコンプライアンス担当者の任命なども行うという。  また、裾野市議会は同日、最終日の本会議で、官製談合再発防止特別委員会の設置を決めた。議員10人で構成する。  杉山容疑者は6日、13年10月の下水道工事の指名競争入札で入札予定価格を業者に漏らしたとして官製談合防止法違反の罪で起訴された。さらに同日、別の土木工事の入札でも予定価格を漏らしたとして、同容疑で県警に再逮捕されている。【垂水友里香】 http://mainichi.jp/articles/20161008/ddl/k22/040/069000c  裾野市発注の土木工事の入札予定価格を業者に漏らしたとして、同市建設管理課長の杉山康雄容疑者(57)が官製談合防止法違反容疑で再逮捕された事件で、県警捜査2課と裾野署は8日午前、同市役所を家宅捜索し、建設部まちづくり課と、発注工事の検査や入札などの業務を担当する総務管財課で関係書類を押収した。この事件で同市役所が家宅捜索されるのは先月17日に続き2度目。  杉山容疑者は、2013年10月の下水道工事の指名競争入札で、同市の建設会社「斉藤組」社長の斉藤敏宏容疑者(51)=公契約関係競売入札妨害などの罪で起訴、同容疑などで再逮捕=らに予定価格を漏らしたとして、同法違反の罪で6日に起訴された。杉山容疑者は同日、13年11月の土木工事の指名競争入札でも予定価格を斉藤容疑者らに漏らした同法違反容疑で再逮捕されている。  杉山容疑者は13年当時、公共工事の完成検査を担当する総務部検査監だった。県警は、杉山容疑者が価格を漏らした見返りに、斉藤容疑者から金品の供与や接待を受けていた可能性があるとみて調べている。【古川幸奈】 http://mainichi.jp/articles/20161009/ddl/k22/040/137000c