サッカー<日本代表>ハリル監督解任論!選手から不満の声も・・・「4つの火種」 


写真 なんとかクビがつながったハリル監督は思わず“合掌”? http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/images/20161009/soc1610090830001-p1.jpg ■サッカー・ロシアW杯アジア最終予選(6日、埼玉スタジアムほか) 日本代表(世界ランク56位)はホームにイラク代表(同128位)を迎えたが、格下相手に大苦戦。 ロスタイムに途中出場のMF山口蛍(26)=C大阪=がゴールを決め2-1で辛勝した。 通算2勝1敗で勝ち点6のB組4位。バヒド・ハリルホジッチ監督(64)はホッと胸をなでおろしたが、甘い。 “ハリル解任論”を唱える関係者は依然多く、この日1分たりとも出番のなかったMF香川真司(27)=ドルトムント=の処遇など、 「4つの火種」が不気味にくすぶり続けている。 (夕刊フジ編集委員久保武司) 【火種〔1〕】 勝つには勝ったが“命拾いの1勝”に過ぎなかったのではないか。試合中に一番慌て、山口の決勝ゴールが決まった瞬間、今にも泣き出しそうな表情をしていたのが、他ならぬハリルホジッチ監督だった。 「試合中に選手が大声を出し合っている姿を、初めてみた。美しい試合ではないが、素晴らしい、勇気をもって戦った試合だった」と興奮気味に振り返った。 試合後、代表監督の人事権を持つ日本協会・西野朗技術委員長(61)に指揮官交代の可能性を聞くと、「なぜですか? (11日の次戦)オーストラリア戦も、 勝ち点3を取ることがすべてではない」と色をなした。“続投”のハードルを下げ、火消しに躍起だった。 しかし日本協会内に依然「ハリル解任論」がくすぶっているのは事実。 この合宿中には、ダラダラと“説教モード”で続くハリル監督のミーティングの長さに選手から不満が続出。長谷部主将が「選手の総意」として「ミーティングの時間と回数を減らしてほしい」と直訴していた。 ハリル監督自身が「イラク戦は、選手との信頼感がキーになる」と分析していたのは皮肉に聞こえた。 試合前日、MF本田(ACミラン)は指揮官の進退について「ジャッジするのは僕(選手)たちではない」と冷ややかに答えていた。 適材適所の選手編成ができないハリルホジッチ監督の采配では、今後も苦戦が続きそうだ。 【火種〔2〕】 結局90分間ベンチに座り続け出場チャンスを与えられなかった。栄光の“日本代表の10番”を背負う香川(ドルトムント)のことだ。 西野技術委員長は「(香川)真司はこれから出てきてくれるでしょう」と気遣ったが、もともとメンタルはそう強い方ではない。 今季はドルトムントでも戦力外寸前の扱いを受けており、ついに代表の先発メンバーからも外された。 「このままでは終われない」。本人はそう語気を強めていたが、親しい関係者は「カラ元気にしかみえない」と気が気でない。 ハリルホジッチ監督の去就がかかった試合で出場時間0分。その事実が示す意味は重い。負の流れを打破しない限り、香川自身が尊敬してやまない、 FW三浦知良(J2横浜)と同じ道を通ることになりかねない。1998年W杯フランス大会へ向け予選段階ではエース、徐々に不振に陥り、本戦直前になって出場メンバーから漏れ屈辱の帰国となったのが、カズの悲劇だった。 「日本に尽くしてきた選手を外せばメンタルが壊れる」。イラク戦へ向けたメンバー発表会見でで、ハリルホジッチ監督はこう口にした。そのメンバーの中にはもちろん、長年の功労者である香川の名前もしっかり入っていた。 >>2以降につづく 2016.10.09 http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/news/20161009/soc1610090830001-n2.htm