阿蘇山噴火 活発な火山活動続く 火口からおおむね2キロの範囲では引き続き警戒を


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161010/K10010724351_1610100503_1610100504_01_03.jpg 8日に爆発的な噴火が起きた熊本県阿蘇山の中岳第一火口では、その後も活発な火山活動が続いています。気象庁は、今後も同じ程度の規模の噴火が起きるおそれがあるとして、火口からおおむね2キロの範囲では、引き続き大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。 8日未明に阿蘇山の中岳第一火口で発生した爆発的な噴火では、大きな噴石が火口からおよそ1.2キロ離れた場所まで飛んだほか、衛星による観測で、噴煙は高さ1万1000メートルに達したことが確認され、気象庁阿蘇山に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルをレベル2からレベル3の「入山規制」に引き上げました。 気象庁によりますと、この噴火に伴って火山灰が風に流されて北東の方向へ広がり、およそ6キロ離れた阿蘇市阿蘇警察署で降り積もった火山灰の厚さが3センチに達したほか、九州や四国の各地でも灰が降ったことが確認されました。 また、北東側にあたる地域では小さな噴石が遠くまで飛ばされ、火口から4キロ離れた場所では直径7センチの噴石が確認されたということです。 この爆発的な噴火のあと、阿蘇山では噴火は起きていませんが、その後も火山性微動地震が観測されているほか、火口から立ち上る噴煙の量が多い状態が続くなど、活発な火山活動が続いています。 気象庁は、今後も同じ程度の規模の噴火が起きるおそれがあるとして、引き続き阿蘇山に噴火警戒レベル3の火口周辺警報を発表し、中岳第一火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒し、風下にあたる地域では火山灰や小さな噴石などにも注意するよう呼びかけています。 NHKhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20161010/k10010724351000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_007